薬剤部長挨拶
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薬剤部長挨拶
薬剤部長挨拶
私たちは、チーム医療において薬物治療の有効性、安全性の確保に責任を持ち、患者さんにとって最良な薬物治療を提供することにより、患者さんの生活の質（QOL: Quality of life）を改善することを使命としています。
そのためには、薬剤師は薬の知識のみならず、病態や治療法（ガイドライン等）、有効性や安全性を評価するための各種検査値等に関する専門知識を必要とします。また、患者さんやそのご家族、チーム医療を推進するために医師、看護師、等のスタッフや地域の薬局薬剤師とのコミュニケーションも非常に重要となります。薬剤部では、これらの能力を身につけるための教育体制を充実させるとともに、専門薬剤師の育成に取り組んでいます。
さらに、今よりも少しでも質の高い薬物治療を提供するために、薬剤部では業務をデータ化し分析することにより、臨床現場における様々な問題点を抽出し、文献調査等によって解決策が見出せない場合には、それを研究として取り組み、その結果を治療方針として臨床現場にフィードバックさせる、『薬剤業務に基づく研究』を業務および研究の柱としています。このような取り組みは、医療従事者にとって必要な能力の1つである問題解決能力、いわゆる研究マインドを養うために非常に重要であり、医学生や薬学生の教育にも取り入れています。
最善の薬物治療を提供するとともに、業務・教育・研究を未来志向に実践していくことにより、継続的な医療の質的向上を行い、患者さんのQOLの向上に貢献していきます。今後も薬剤部に対するご指導・ご鞭撻の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
岐阜大学医学部附属病院 薬剤部
薬剤部長 鈴木 昭夫
2021年3月
